サンセット・ゲームズ

「ドライブ・オン・スターリングラード」日本語ライセンス版

Q&Aと正誤表

■チャートの訂正

戦闘結果表の2:1のダイス5の結果は“Eng”です。


■ルールブックの訂正

7-3-2:以下と差し替え
7-3-2 ドン河の渡河  
ドン河を渡河するには、敵ユニットのZOCからZOCへの移動となるようなドン河の渡河は行えません(この場合、実際に敵ユニットのZOCが及んでいなくても、対岸にいる敵ユニットのZOCが及んでいるものと仮定します)。ただし、ドン河の対岸に味方ユニットがいる場合、または戦闘後前進を行う場合には、敵ユニットのZOCからZOCとなるような渡河であってもドン河を渡河することができます。

例1:N3622にソ連軍ユニットがいます。N3524にいるドイツ軍ユニットは、ドン河を渡河してN3623のヘクスに進入することができます。

例2:N3622にソ連軍ユニットがいます。N3523にいるドイツ軍ユニットは、N3623のヘクスに進入することはできません。

8-2-8:「」部分追加
8-2-8 オーバーランと混乱状態  
オーバーランによって退却または損害(Engの戦闘結果を含む)を受けた防御側「の全ての」ユニットは、混乱状態(→8-3)になります。このようなユニットには、D(混乱)マーカーを乗せて混乱状態であることを明示します。
 オーバーランを行った攻撃側の全てのユニットは、退却や損害を受けても混乱することはありません。

注)このため、1つのスタックに混乱状態のユニットと混乱状態でないユニットが混在することがあります。

8-3-1:「」部分追加
8-3-1 混乱状態が適用されるユニット  
オーバーランによって退却または損害(Engの戦闘結果を含む)を受けた防御側「の全ての」ユニットは、混乱状態になります。通常の戦闘で混乱状態になることはありません。このようなユニットには、D(混乱)マーカーを乗せて混乱状態であることを明示します。
 オーバーランを行った攻撃側の全てのユニットは、退却や損害を受けても混乱することはありません。

9-6-1 「」部分訂正
■A1、A2、D1、D2
 
Aは攻撃側、Dは防御側に適用するもので、その後ろに続く数字は損害数を表します。この損害を退却、またはステップロスのどちらかで満たさなければなりません。「退却によって損害を満たす場合、該当する損失分のヘクス数だけ、戦闘に参加した全部隊を退却させなければなりません。また、」退却とステップロスを組み合わせて損害を満たすことはできません。
 どちらかのユニットのいたヘクスが空いた時は、攻撃側、もしくは防御側のどちらでも、敵ユニットがいたヘクスに1ヘクスだけ戦闘後前進を行うことができます。

9-8-1:「」部分訂正
9-8-1 戦闘後前進  
戦闘結果を適用した後に敵ユニットのいたヘクスが空になった場合、戦闘に勝利した側のユニットが敵ユニットのいたヘクスに進入することを戦闘後前進と呼びます。戦闘に勝利した側は攻撃側、防御側問わず、戦闘に参加した全て、または一部のユニットを「敵ユニットが退却したヘクス数分だけ戦闘後前進させることができます(例外:9-8-2)。」戦闘後前進は敵ユニットのZOCを全て無視できます。戦闘後前進は、それを行うユニットを指揮するプレイヤーの任意で行われます。また、戦闘後前進は、次の戦闘を解決する前に行わなければなりません。
 戦闘後前進は移動力を消費する必要がありません。

11-4-6:「」部分訂正
11-4-6 枢軸同盟軍司令部ユニットの防御力  
自軍の戦闘ユニットとスタックしている「枢軸同盟軍」司令部ユニットは、指揮値の1/2(端数切り捨て)の防御力をスタックしている戦闘ユニットの防御力に加算できます。ただし、司令部ユニットが加算できる防御力は、スタックしている戦闘ユニットの防御力の合計までです(9-4-3)。
 単独でいる枢軸同盟軍司令部ユニットが敵ユニットに攻撃された場合、指揮値の1/2(端数切り捨て)の数値を防御力として使用します。

12-5:以下に差し替え
12-5 除去された戦力未確認ユニット
 
両軍の戦力未確認ユニットが戦闘などにより除去された場合、そのユニットはゲームから取り除かれます。除去されたユニットは、まだ使用されていない戦力未確認ユニットに混ぜることはできません。

14-3:「」部分訂正
14-3 北部地図盤に展開できる師団数
 
「ドイツ軍」がそのターンに、北部地図盤に展開させることができる装甲師団と自動車化歩兵師団の合計数です。
命令の適用地域が北部地図盤ということと、制限される対象が「ドイツ軍」の装甲師団と自動車化歩兵師団という点を除けば、判定方法や違反の罰則などはドン河を渡河できる師団数のルールに従います。

14-6-1:「」部分訂正
14-6-1 命令内容  
枢軸軍プレイヤーは、ヒトラー命令によって指示された都市を「命令内容一覧表に記載されているターン、または現在のターンから2ターン後のどちらか遅い方のターンまでに、」都市を支配しなければなりません。ただし、枢軸軍プレイヤーは、指示された都市の支配を自主的に放棄してもかまいません。その場合には、都市支配の失敗によってソ連軍がVPを獲得することになります。

 例:第2ターンにヒトラーはAの命令を発令しました。「命令一覧表では3ターンまでにヴォロネジを支配しなければなりませんが、第2ターンから2ターン後の第4ターンまでにヴォロネジを支配しなければなりません。」

15-1-4:「」部分追加
15-1-4 ソ連軍増援ユニットの都市配置  
ソ連軍プレイヤーは、自軍の増援ユニットを大都市、または小都市ヘクスに登場させることができます。それぞれの大都市には3個「までの増援ユニットを配置でき」、「それぞれの」小都市には「各」1個の増援ユニットを配置することができます。

16-2-3:「」部分追加
16-2-3 戦略的撤退できない地域  
N27xxヘクス列を含んだ北の地域では、「ドン川を渡河して」戦略的撤退を行うことができません。ただし、ドン河とヴォロネジ川が合流しているヘクス(N0841)を含んだ北の地域では、ソ連軍ユニットは戦略的撤退でドン河を渡河できますが、ヴォロネジ川を渡河して戦略的撤退させることはできません。

18-2-2:「」部分訂正
18-2-2 都市支配のVPボーナス  
枢軸軍プレイヤーは、「VP都市一覧表のVP獲得時限に書いてあるターンまでにその都市を」支配した場合、その都市ヘクスの2倍のVPを獲得することができます。このような都市をソ連軍によって再び支配されたとしても、枢軸軍が獲得したボーナスVPが失われることはありません。この場合、枢軸軍が失うのは、その都市のVPだけです。

19:「」部分訂正
19.初期配置
 
両軍プレイヤーはゲームを始める前に、勝利条件となる各都市に支配マーカーを配置し、VP記録トラックでVPマーカーを枢軸軍30VP、ソ連軍「180VP」の欄に配置します。
支配マーカーを配置した後、全てのソ連軍ユニットを配置し、その後から全ての枢軸軍ユニットを配置します。

19-2-1:「」部分訂正
19-2-1 勝利ポイントマーカー  
両軍の支配マーカーを配置し終わった後、盤上の両軍VP記録トラックに、両軍の勝利ポイントマーカーを配置します。ゲーム開始時に、枢軸軍は30VP、ソ連軍は「180VP」を持っています。両軍プレイヤーは、それぞれ自軍の勝利ポイントマーカーを使ってそれを表示します。

P-31:以下訂正
枢軸軍の第6軍のドイツ山岳兵師団は、猟兵師団(6-9)です。
枢軸軍の第17軍のイタリア軍機械化師団は、1-11ではなく3-11です。


※本Q&Aで旧版とあるのは、SPI版及びTSR版として以前訳出された同人日本語訳のことです。

Q&A 

Q1:7-4-7で、増援も鉄道移動の制限に含めるとあるが、旧版では増援は制限の中に含めないとなっていた。

A1:増援も鉄道移動の制限に含めます(旧版の日本語訳の誤訳です)。

Q2:7-5-3で鉄道線の改修は各鉄道終点マーカー毎に3ヘクスとなっているが、SPI版では不明確であったが、このルールで良いのか。

A2:もし、鉄道終点マーカー全体で3ヘクスまで鉄道改修しかできないのならば、SPI版のルールの記述にもっと詳しく鉄道改修のルールの記述が必ずあると思われます(SPI版で鉄道改修を表示していた鉄道終点マーカーは5個あります)。そのような記述が見られないことから、このルールがデザイナーの考えていたルールであると考えています。

Q3:11-4で司令部ユニットが両軍とも攻撃、防御時ともにスタックしている部隊に戦闘力を加算できるとあるが、旧版ではソ連軍は攻撃時、枢軸軍は防御時のみ加算可能となっておりルールが変わっている。

A3:以下のように訂正して下さい。「」部分が修正部分です。

11-1-1 指揮値  各国軍の司令部ユニットは、指揮値(括弧内の数値)を持っています。この指揮値は、以下の能力を表しています。

(a)指揮範囲

(自軍ユニットを補給状態にできる範囲であり、同じ国籍の戦闘ユニットに攻撃、またはオーバーランを実行させられる範囲)

(b)戦闘時に加算できる最大攻撃力

「(ソ連軍のみ攻撃力加算が可能。枢軸同盟軍は攻撃力加算不可)」

(c)戦闘時に加算できる最大防御力

(枢軸同盟軍は指揮値の1/2まで「可能。ソ連軍は防御力に加算不可」)

11-4-4 ソ連軍司令部ユニットの防御力  「」ソ連軍司令部ユニットは、「」スタックしている戦闘ユニットの防御力に「指揮値を」加算「することはできません。」
 単独でいるソ連軍司令部ユニットが敵ユニットに攻撃された場合、指揮値と同じ数値を防御力として使用します。

11-4-5 枢軸同盟軍司令部ユニットの攻撃力  
「枢軸同盟軍司令部ユニットは、スタックしている戦闘ユニットの戦闘力に指揮値を加算することはできません。」

Q4:13-2-5で航空支援による河川効果の打ち消しについてはドン川を除くとあるが、旧版では不明確だった。

A4:英文ルールには、「川」の記述が混同して使われていました。しかし、SPI版のプレイ補助シートの地形の説明には、「川」「ドン河」「ヴォルガ河」の3種類に分類され、英文ルールと同じ表記は通常の「川」を指しています。よって、河川効果の打ち消しは通常の「川」にのみ適用されると考えます。

英文の公式エラッタ

If the Attacking Player aloocates more Air Points to an attack than the Deffending Player,

then any river defensive benefit that the defending units would normally receive negated.

サンセット・ゲームズでは、"any river"は「全ての a river」と解釈しています。

この文では"any river"ととらえるのではなく、"any river defensive benefit"ととらえるべきで、こう考えると、ヴォルガ河の渡河攻撃は禁止されており、戦闘修正(benefit)がないことに疑問符が付きます。

また、英文ルールにもドン河とヴォルガ河を指す場合は Don river、Volga riverと明記されており、英文チャートではそれぞれの河(川)を river、Don river、Volga river と分けられています。

これらをまとめるとやはり普通の川だけに適用するのが最もスムーズだと考えました。

Q5:14-4-1で全軍中最東端の1つのヘクスにだけ死守命令の命令内容が適用されると解釈できるが、旧版では各横列中最東端の支配地域ヘクスについてもそのヘクス以東のヘクスを支配地域としていなくてはならないとなっており、ルールが変わっている。

A5:サンセット版の記述も旧版と同じ記述です。14-4-1の3行目からのカッコ内に「(複数ある場合はそれら全てのヘクス)」となっており、最東端の全てのヘクスについて適用されます。

Q6:14-3で南北の地図番が重なり合うヘクスは制限に含まれるのか。

A6:含まれます。

Q7:ソ連軍の初期配置で19-3-3の自由配置ユニットは、南側地図に配置できるのか。

A7:できます。

Q8:鉄道終点マーカーの不足分を自作しても良いか。

A8:ソ連軍については、支配地域の表示なので鉄道終点マーカーを作ることは構わないと思います。ただし、ドイツ軍はプレイバランスが崩れると思われるので、自作は不可です。

Q9:4-2-3でドイツ軍機械化師団は同一師団効果によって「1個のユニット」となるが、3個師団、9ユニットのドイツ軍機械化師団が戦闘結果によって1ユニットを除去した場合、スタックオーバーによってもう1ユニット除去しなければならないのか。

A9:戦闘フェイズでは常にスタック制限が適用されますから、スタック制限内になるようにユニットを除去しなければなりません(4-1-2、4-1-3参照)。

Q10:7-1-4で自軍支配下の鉄道線に沿って移動する場合、ヘクスの地形に関係なく1移動力で移動できることになっている。これは川や大河のヘクスサイドの追加移動力も無視 できるのか。

A10:自軍の支配下であれば川や大河の移動コストを無視できます。

Q11:7-1-4で鉄道線に沿ってならば、機械化/騎兵ユニットも山岳ヘクスに進入できるか。

A11:進入できます。

Q12:7-5-1でソ連軍ユニットのZOCで鉄道改修を行うことはできないとあるが、該当ヘクスに枢軸軍ユニットが存在すれば改修できるか。

A12:できません。

Q13:9-7-2で2ヘクス退却する場合、“1ヘクス目も2ヘクス目も空ヘクスを通るルート” と“1ヘクス目に自軍ユニットのいるヘクスに退却して2ヘクス目は空ヘクスを通るルート”とでは優先順位があるのか。

A13:常に空のヘクスに優先して退却させなければなりません。

Q14:ソ連軍の戦略的撤退は第1ターンでも実行できるのか。その場合、失う勝利ポイントは“0”なのか。

A14:第1ターンに実行でき、ソ連軍が失う勝利ポイントはありません。


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